①では今のサッカーメディアに対する子供への配慮の無さを憂いだ訳だが、②では具体的に長男のサッカー選手でも成功する例を見てみたい。

兄弟のサッカー選手と言えばやはり思い出すのはやはり三浦知良(カズ)氏である。

カズさんの業績を今さらこんな場末のブログで書き連ねる必要もない。ネットで検索すればいくらでも出てくる。

今回言いたいのはそこではない。カズさんの実兄の三浦泰年氏である。

カズさんが「永遠の目標」と仰いでいる泰年氏は長男である。確かにカズさんは次男でサッカー選手として成功しているが、長男の泰年氏はどうなのか?という話である。

泰年氏も元日本代表でドーハの悲劇を経験しているし、プロでも読売クラブ(V川崎…のちの東京V)や清水・福岡・神戸で主力選手として活躍。

引退後も指導者としての実績を積んで、J2の北九州や東京Vの監督を務めた経験がある。

世に言う「サッカー選手は次男が有利!」と言われるが、長男の泰年氏もサッカー選手の中でも(言葉は悪いが)「勝ち組の中の勝ち組」である。

他にも柱谷哲二氏(現J2水戸の監督)は次男で日本代表でこちらもドーハ組であるが、長男の幸一氏もドーハの時は代表招集されてないが、日本代表経験者である。

こうしてサッカーの歴史を紐解けば(ひもとけば)、長男でも成功したサッカー選手というのはいるのである。世の中の長男でサッカーをやっているサッカー小僧たちも、そんなオトナの勝手な情報に振り回されないで諦めないでプレーを続けてもらいたいモノである。

参考文献  雑誌Number 839 2013年10月30日号  ドーハの悲劇  20年目の真実。