前回、「老いは恥ではない」とサッカーとボクシングのアツい情熱をかけるアラフォーの話をしたがと次は野球である。今日本の独立リーグもオッさんがアツい!

というのもここ数年で富山には近鉄・巨人で活躍したホームラン王のタフィ・ローズが、石川にはメジャー通算2586安打で首位打者・MVPにもなったフリオ・フランコが北信越の独立リーグであるルートインBCリーグにそれぞれ選手兼任監督として入団した。

ローズは46歳で、フランコは57歳(‼︎)での復帰である。

彼らの日本での現役復帰には様々なファクターが複雑に絡み合っている。

何より大きいのはスポーツ医学やサプリメントの発達や進化によって、アスリートの選手寿命が飛躍的に伸びたことがある。

あと①のフォアマンの時もそうだったが、アスリートが怪我ではなく加齢を理由に辞めるにしても、野球やサッカーようなチームに属する競技の場合は本人のモチベーションの問題ならともかく、当人が「まだやれる!」と思う時に収入が落ちるなら(多くの場合で男にはどうでもよくて、女にはそうではない問題)、雇うところがあればその薄給のチームでも入ってしまうのが男という生き物である(余談だが前述のフォアマンも少し前にカムバックをしようとしたら、嫁に離婚を切り出されて泣く泣く諦めたらしい。男ってしょうもない生き物だ)。

ただローズもフランコも全盛期に蓄えがあるから、日本での現役復帰が出来たのも本人の名誉の為に追加しておく。

話を戻すが、次にこれはローズの場合だが子供が大学に進学して手がかからなくなって、育児もひと段落ついて時間に余裕が出来たのも挙げられる。

アメリカの場合は結婚も早いし独立も早いので、アメリカ人の悠々自適の時期が日本人のそれより早くなる傾向もある。

他にもローズもフランコも日本球界に対するリスペクトの念があるというところである。

ローズの場合、富山には近鉄時代に縁があった吉岡雄二がこの球団にいたことやフランコは日本で指導者をすることによって、NPB(日本のプロ野球)への指導者の道が拓けるというところがあって日本の独立リーグで現役復帰をした側面もある。

こうして今回は日本の独立リーグでの現役復帰を書いてみたが、アラフォーやアラフィフのおっさん達が夢を追うことが出来る社会というのもある意味幸せな世界とも言えるのである。