①では初っ端のカマシの失敗例を挙げたが、②では成功例を考えてみたい。
筆者もこうしたブログを書いているので、今までの価値観ならまず見なかったスポーツも色々見に行くようになった。
①のテニスもそうだが、今年(2015年)5月には独立系プロバスケットリーグのbjリーグのファイナルを見に行った。
ただ前回の失敗もあってバスケットを見に行くのも最初は正直乗り気ではなかった。会場は前回と同じく有明コロシアム。停滞した空気に拍車をかけていた。
少し遅れて会場入りすると、既に会場の外からバッシュがコートを踏む時の「キュッ、キュッ」という音が鳴り響いていた。
そうした中で会場に入って見ると売店のエリアではブースター(Jリーグで言うサポーター)や店員でごった返していて大賑わいだった。
試合会場に行ってみると、バスケの試合がコートと観客席の距離が近くて臨場感があって、その上に統率の取れたブースターの応援団とチアリーディングがあって、会場全体が一体となったうねりを作っていた。
①のテニスの場合、鳴り物を使った応援が出来ないという部分を差し引いても、bjリーグという競技が「初っ端のカマシ」に成功したというのは明白である。
何よりこの試合を見た後、筆者がブログでバスケネタを出していたのがカマシの成功を如実に物語っている。
もちろんbjリーグも一般のリーグ戦は盛り上がっていないというし、レベルの問題など課題が山積みなのは知っている。
以前ラジオで元ロッテの「ジョニー」こと黒木知宏がロッテファンのおばさんに「ジョニーさん。あなた達にとってこの試合は長いリーグ戦の130試合のひとつかもしれない。しかし私(おばさん)にとってはチケットを買って会場で見に行ける年にたった1つの試合なんです」と言われて、それから自分(ジョニー)は公式戦はどんな試合でも全力でプレーし、どういう試合でも会場にきたお客様に試合が「当たり」であるように努めてきた、とあった。
筆者のブログもレベルは全く違うが、見に来てくれる人全てに「当たり」を引かせる。その為には初めて来たお客様への「初っ端のカマシ」というインパクトが、試合観戦でもなんでも一見さんで終わるのかリピーターになるかの別れ目である。