冒頭のタイトルは少し物騒に聞こえるかもしれないが、別に喧嘩では先制攻撃が大事だ、と言いたい訳ではない(それも間違いではないが)。
ここで言う「初っ端のカマシ」というのは「そのスポーツに全く興味がない人が初めて見る時の試合のインパクト(最初の試合の衝撃)」が重要だ、という話である。
筆者もこういうブログをつらつらと2年以上書き連ねている身分なので、色々な意見が求められることもある。
以前あるテニスのことを質問されたことがあったが、筆者はその時テニスのルールすら知らなかった。
一般の人ならともかくこのブログをやっていてそれではまずいということでルールを勉強した後、今年(2015年)4月に有明コロシアムでテニスの国別対抗戦フェド杯を見に行った。
以前テレビで見たフェド杯はテニス特有の鳴り物を出してはいけない大観衆の独特の緊張感に囲まれる中で、プロテニスプレーヤーが国の威信とプロ選手としての己の矜持(きょうじ・プライド)を賭けて闘っていた大きな大会というイメージを漠然と持っていた。
…しかし…
この時見たフェド杯は会場がゆるゆるの弛緩した空気で、選手とごく一部の応援団以外は全く盛り上がっていなかった。
テニスに詳しい人からみれば「あの試合は盛り上がってなくても仕方ない」と言われそうだが、筆者からすれば忙しい日程を調整して、身銭を切って見に行った試合である。
好きなゲーテの言葉に「全て最高のモノはその個別の領域を超える(最高級のモノはその狭い世界だけに留まらず、全てその世界の門外漢にも自身の魅力を伝えることができる)。」とあるが、この日のフェド杯はそうしたモノではなかった。
錦織圭の人気とベイビーステップがあってテニスがこれから自分の中でマイブームが爆発するのか?と思ったが、この初っ端のカマシに失敗して、テニスのマイブームという導火線に火がついていたのが、途中の部分で冷水をぶっ掛けられて「消火」されてしまった。
②ではもう少し突っ込んだ話をしたい。