先日サッカー日本代表のアジア二次予選のイラン・テヘランで行われた試合を見ていた。
具体的な標高は忘れたが、テヘランは標高の高い町だと言う。標高の高いところでの試合というのはその環境特有の条件がでてくる。それを今回は考えてみたい。
まず球技から考えてみたいが前述の代表の試合もそうだが、サッカーの試合で標高の高いスタジアムで思い出すのは2010年W杯南アフリカ大会である。
あの時のW杯というのは日本代表だけではないが、どこの国も高地での試合特有の苦しさがあった。
高地でのサッカーの試合で戸惑うのはボールが普段の試合よりよく飛んで軽くなるというところである。
とにかくDFラインから前線へのそれほど強く蹴った訳でもない楔(クサビ)のボールが飛び過ぎて、普段の試合よりゲームを組み立てることが難しく微調整をしなければならないところがあった。
また高地ということもあって普通の標高のスタジアムより空気が薄いところもあった。
また他のところで言うと南米ボリビアの首都ラパスの標高が3600mもある。
ボリビアは南米の中でサッカーのレベルはそれほど高くない。その為ブラジルやアルゼンチンは対ボリビア戦の自国ホームの場合は勝ち点3を計算できる。
しかしラパスでの試合は勝ち点3が取れても先ほどの楔のボールが飛び過ぎたり空気が薄いなどの、標高の高いスタジアム特有の難しさを南米予選のたびに感じる。それだけ南米の強豪国もラパスのスタジアムはやりづらさを感じている。
W杯というのは選りすぐりのスポーツエリートが集結するところなのでそこまで困っていた訳ではないが、それでも良い環境ではなかったのは確かだ。
②ではサッカー以外の競技についても触れてみたい。