冒頭のタイトルはどういう意味かというと、サッカー日本代表監督を決める権利を選挙で決めようという考えである。その選挙権を1票1万円で売るという考えである。
この考えは先日読んだ「Hard After Hard」(大泉実成・カンゼン・2013年)で元サッカー日本代表でガンバ大阪のスター選手だった礒貝洋光からの発案である。
筆者も曲がりなりにもこういうサッカーを中心としたプロスポーツのブログを2年以上書いてきたのでよくわかるが、今の日本サッカー界は(サッカーだけではないかもしれないが)密室で重要な問題が決まる傾向が強いように思える。
JFA(日本サッカー協会)の人事も選挙ではなく密室で決まってしまうことがほとんどなどで、何か問題が起こった時に責任の所在が曖昧にもなる。
話を代表監督の任命に戻すが、W杯で結果を残す為にも協会の密室人事で決めた監督よりも、日本のサッカーファンがみんなで選挙で決めた監督の方が(もしW杯で惨敗しても)自分たちで責任を受け入れられるという話である。
こうした代表監督選挙権という考えはサッカー界のみならず、日本社会で重要な事柄を密室人事で決めてしまう世の中に対して、代表監督人事も自分たちで決めて当事者意識を持とうという考えである。〈②に続く〉