筆者もこういうブログを曲がりなりにも500回以上書いている身なので、スポーツビジネスという世界には普通の人以上に敏感に反応する人間である。

以前にもサッカーの日韓W杯の放映権ビジネスについて色々書いていた訳だが、今の時代日本人にとってテレビというのは必ずしも絶対必要なツールでなくなった(スマホの方がよっぽど重要である)。

そんな時代になって今の日本のプロスポーツビジネスというのは種目にもよるが、収入源の1つにテレビの放映権料ありきのシステムになっているところから、それまでのスポーツビジネス(放映権料)が機能不全になっている。

前にも何度も書いたが、今のボクシングの世界戦ビジネスというのが機能不全の状態である。

スポーツビジネスの収入というのは程度の差はあれど、①広告収入②スポンサー収入③チケット収入④放映権料の4つで成り立っている。

しかしボクシングの世界戦の場合は個人経営の要素が強く、野球やサッカーのようなメジャーな競技なら期待出来る①と②の収入がボクシングの場合はほとんど期待出来ない。

その為ボクシングの世界戦をやりたいジムにとって、④の放映権料というのは試合の興行収入を黒字にする為にはかなりの生命線なのである。

しかし今、スポーツビジネスにおいてこの放映権料という収入が計算しづらくなっている。②では世界戦ビジネスから放映権料の問題を見てみたい。