今年(2015年)は日本のプロバスケにとってNBL(実業団)とbjリーグ(独立系プロ)が統合され5年後の東京五輪に向けて新たな船出を迎える訳だが、90年代はバスケブームは半端ではなかったが、ここに来て遅まきながら日本の本当の意味のプロバスケが胎動し始めた。
バスケットという日本国内でも人気も認知度も高く競技人口も多いスポーツなのに、以前にも書いたがそれまでのバスケ協会の事なかれ主義から全く強化されずに、ここまで野球やサッカーに存在感という意味で大きく水を開けられていた。
そうした中で話は前後するが2005年にbjが分離独立して今年で10年となったのだが、もともとbjは本家から分離して出来たリーグなので日本のバスケ界から見ると亜流なところがあり、球団の運営費も選手や指導者の年俸という意味でもNBLに水を開けられた状態だった。
しかしbjの関係者も馬鹿ではない。「日本初のプロバスケリーグ」という謳い文句をカードとして使って、日本国内にプロバスケのチームを拡張する戦略をとった。
今年5月にbjのファイナルを有明コロシアムで見に行った。この時のファイナルというのは東西2つのカンファレンスに分かれて、それぞれの地区の決勝に進出した2チームずつがまずカンファレンスの王者を土曜日に決めて(いわば準決勝)、翌日曜日に勝ち進んだチームが最終的に決勝を決めるというシステムだった。
この時のファイナルの出場権を勝ち獲った4チームの面子を見て「bjは上手くリーグ拡張したな」と感じた。②ではそれを具体的に説明したい。