①では繰り返しになるが、今の時代習い事が金がかかる一種のハイパーインフレに近いちょっとしたカオスになっていることを説明したが、②では実際に一家の大黒柱になるべきの日本人男性の世代別平均年収を見てみながら考えたい(われながら下品なブログだが読者の方々も我慢して下さい)。
日本人の世代別の平均年収というのは「年収ラボ」というサイトで簡単に分かる。そこから見てみたい。
20代前半の日本人男性(以下同じ)…265万円、20代後半…371万円、30代前半…438万円、30代後半…499万円、40代前半…568万円、40代後半…638万円。
こうして見てみるとよく婚活女子が「結婚相手は年収600万円以上」というが、その金額を望むならそうした女性は既婚者がほとんどの40代後半の日本人男性が恋愛対象になる(そもそも性別・世代問わず日本全体で1953万人の年収200万円代の非正規雇用がいるという事実もある)。今の時代20代半ばで結婚できるのは若手Jリーガーぐらいだ(彼らにしたって年俸480万円以下のC契約がほとんどだ)。
このブログは女子が婚活に成功する為のブログではなくスポーツとお金の関係のブログなので脱線した話を戻したいが、こうした時代でこの年収で日本人の若いパパが結婚して子供に習い事をやらせることが、いかにハードルが高いかがよく分かる。
筆者が言いたいのは筆者自身が結婚する資格がないことを嘆きたいのではなく、今の時代スポーツを含めた習い事も学校教育もコストが高くなり過ぎているところである。
筆者の意見としては、よく男性が「これからの時代は共働きが主流」というが、家事や育児の9割を負担させられる現代女性の共働きの仕組みの維持よりも、必要なのは割高な教育費のコスト削減である(そもそも今の日本の税制だと配偶者控除があるから共働きの夫婦にお金が落ちなくなるし、その意味で今の仕組みは若い女性が金銭的に損する専業主婦中心のシステムだ)。
そう言うと「質の高い教育が維持出来ない」という人間もいるが、そもそも質の高い教育という言葉が具体性の欠ける抽象的な言葉で、1000円の買い物にもコスパを徹底的にネットを使ってリスクヘッジを熟考する(お金を実際に払う立場で本来は結婚適齢期の)20代や30代の若い世代が、(スポーツなら99%プロになれなくて当たり前の)習い事や(2000万円のコストを掛けて大卒になっても就職出来ないリスクのある)学校教育の意味を納得させられる根拠というのを筆者は逆に聞きたい。
そうした中で2014年の新生児人数の概算値が100万1000人と大台を切る目前で、子供の人数(すなわち未来のスポーツの競技者人口)をどうやって維持するんだ?という話である(余談だが1974年前後の第二次ベビーブームの頃は1学年に200万人の新生児が誕生した。40年強で赤ん坊の数が半分になった)。
今回はややもすると挑発的に聞こえたり、「そもそもスポーツのネタから脱線してんだろ!(怒)」と突っ込まれそうだが、今月(2015年9月)には具体的な新生児人数が発表されるのを前に、この問題について自分の意見を考えてみた。