今iPhoneで聞いている曲でこんなフレーズがある。「追いつきたいより追い越したい」とあった。
若い娘の曲なので、筆者のようなアラフォーが学生時代に読んでいた漫画なんて読んでいないと思うが、この曲を聞いてあるシーンを思い出した。
それはMy聖書こと「はじめの一歩」である。
この漫画の初期のシーンだったが、主人公の一歩が全日本新人王を獲得し、その次の試合がランキング5位の強豪の沖田佳吾だった。
この沖田というボクサーは一歩から見ると少し微妙な立場だった。
というのも、この沖田という選手は一歩が挑戦したいと考えていた日本王者の伊達英二の同門で後輩だった。
しかも沖田が伊達が所属していたジムに入門したのも、伊達に憧れていたからだ。
しかし沖田としては自分がいるのに伊達のスパー相手に(他のジムの)一歩を直々にご指名し、自分のプライドに傷ついた。
そうした伊達に追いつきたい沖田にとって、一歩を倒す事は自分の尊厳の為に絶対必要な事であった。
長々と前振りが伸ばしたが試合結果という結論としては、一歩の1RKO勝ちであった。
今日のブログの本題は結果ではなく、試合後の台詞である。
試合の後に(後輩の沖田を応援していた)伊達が、「伊達に追いつきたい沖田と伊達のベルトに挑戦して自分を追い越したい一歩との気持ちの違いが勝敗を分けた」と、その試合結果を分析した。
長々とボクシング漫画の説明をしてきたがこの曲と一歩の試合がリンクしたが、この2作品の考え方は他のメジャーな球技でもリンクする部分がある。②ではそれを掘り下げて見てみたい。