今回は中学の部活において顧問の存在がいかに重要かを述べている訳だが、今回もそれについて考えてみたい。

日本の中学でのスポーツにおいて、活動の場というのはサッカーのJrユースや中学硬式野球(シニアリーグなど)もあるが、基本的に学校での部活動が中心である。

今挙げたユースやシニアの様な組織だと指導者もモチベや能力があって当たり前だし(こうした組織だと指導者も上の人間から結果を要求される事もある)、入る選手も自分の選手としての能力を野球やサッカーというマーケットで高く売りたいという意思もあるから、双方の思惑が高いレベルで一致する。

…しかし…

部活動はそうはいかない。最近は学校を選ぶ流動性も高くなったと言うが、基本的にスポーツに対する情報に疎い生徒や保護者にとって、部活動での顧問との出会いというのはある種「丁半博打」に近い。

筆者の場合は(手前味噌で申し訳ないが)「当たり」だった。入った私立中学にはやりたかった野球部がなく柔道部に入部したが、顧問の先生が鬼も逃げ出す日体大柔道部出身の猛者の上に柔道部が中高一貫で学校の強化指定の部活動だったので、顧問の先生や高校生のお兄さん達にしこたまぶん投げられた。

その為中学の大会では「試合の相手は自分の練習相手より弱い」と感じ、筆者の様な凡庸な身体能力しか持たない柔道部員でも県大会出場が出来た。

こうしてみると中学時代の部活動における顧問との出会いというのは(今回挙げたスポーツに限らず)全ての競技において、その子のアスリートとしての運命を左右するモノである。

このブログを読んでいる小学校高学年の親御さんは、しっかり自分の子供の部活動に対する情報収集をしておく事をお勧めする。これはかなり重要な事である。