前回のブログでは何故かスポーツチームではなく教育機関を絶賛した記事を書いて困惑している読者もいるかもしれないが、前回の記事はちゃんと今回紹介するプロスポーツチームの運営と気質や性格が似ていると言う伏線の意味がある、ということを込めて書いたのである。それを今回書きたい。

前回のブログで、ついひと昔前まで東南アジアの言葉を勉強しようとする事は奇異の目で見られた。

筆者が東南アジアのタイ語などを勉強していると、(神田外語大ではない)母校の関係者などに言ったら「何故そんなことをしている?」と言われた事があった。

独学で勉強していた筆者でさえ理解されなかったのだから、東南アジアの言語の教育機関を当時設置する事も東南アジアの国にあるプロサッカーリーグに自分のクラブチームを保有する事も、当時は「何故?」と思われただろう。

そうした逆風の中で東南アジアに価値を見出す事は、外国語教育でもプロサッカーチームの運営も共通している。

以前ボクシングのマッチメーカー(対戦相手の仲介役)が「(ボクシングが盛んな)タイやフィリピンの選手とのマッチメークを成立させるのは一筋縄ではいかない」とあったが、東南アジア特有のビジネスに対する考え方の違いというモノをよく咀嚼して理解する事は、外国語教育でもプロサッカービジネスでも骨も折れるし時間もかかる。

そうした中でアルビレックス新潟シンガポール(アルビ新潟S)は2004年から同国のSリーグに参戦しているが、やはり先のマッチメーカーのように東南アジア特有のタフな環境に適応するにはかなりの苦労があった。

リーグの開催開始が3月開幕が7月開幕に変更したり、日本の常識が全く通用しない底なし沼のような怖さがある。

こうした中で先の神田外語大学やアルビ新潟Sが東南アジアで体感した経験値というのは、彼らにとって物凄い財産だ。

こうして今回(少しテーマから逸脱したかもしれないが)東南アジアを相手にビジネスを仕掛けるという事は、外国語教育でもプロサッカービジネスでも先が予測出来ない一筋縄ではいかない世界なのである。