冒頭のタイトルの2つの組織。「何の関係も脈絡もないじゃないか?」と思う人がほとんどだろう。しかし筆者(筆者は神田外語大の卒業生ではない。またこの2つの組織にお互い関係はない)はこの2つの組織には共通したある先見の明があると見てる。それをこれから述べたい(神田外語大の方にはスポーツネタは少ないかも)。
この2つの組織にある共通した先見の明とは何か?それは東南アジア市場の重要性を早くから認知していた事である。
まず神田外語大から見たい。神田外語大はもともと東京の神田にあった外国語の専門学校が母体となって、それが1987年に千葉市幕張に開校した大学である。
この大学は東南アジアに限らずブラジルポルトガル語など早くから(言葉は悪いが)マイナー言語の教育に力を入れてきた学校だ。その為学内に(当時まだマイナーだった)タイ語学科を設置したり、最近もかなり先駆けてインドネシア語・ベトナム語が勉強出来る機関を設置していて、東南アジア研究と言う意味ではかなり先見の明があるイノベーター(先駆者)な大学である。
今の時代、それまで過少評価してきて東南アジアを一段低く見ていた日本の組織や他の教育機関が、今になって慌てて東南アジア研究の組織を設置しているが、神田外語大は先駆的に研究しているのでそうした組織なんかより遙かに(お金では変えられない)価値のある経験値がストックされている。
昔は(自分のどうしようもない母校含めて)「グローバル化=欧米化」と言う誤った考えをしていたが、神田外語大のような物事の本質を知る組織は「グローバル化=アジア化」という社会の流れを読み取る事が出来て、教育機関として価値ある存在になっている。
「おい!独眼鉄!神田外語大を絶賛するのは良いが、お前のブログはスポーツビジネスだろ(怒)!今日のブログにスポーツの要素が全くないじゃないか?」と言うお怒りの声もあるだろう。
勿論筆者もその事をちゃんと認識している。ただ筆者もこういうブログを書いていて、昨今のサッカービジネスやJリーグの放映権の売却先など常にネットや紙媒体で意識的にチェックしている。
そのJリーグというコンテンツを売却したいのはどこ?そう!東南アジアである。(別に神田外語大が東南アジアでこうしたビジネスをしている訳ではないが)今になって日本企業もサッカーやサブカル系のコンテンツ売却に対する優良な顧客として東南アジアを意識するようになった。しかし昔は「東南アジアの一般の顧客に対するニーズ知る?東南アジアの文化に何の意味がある?」や「東南アジアでサッカーチーム?何考えてんの?」と言う時代はつい4~5年くらいまではあった。
そんな東南アジア有数の大都市の1つであるシンガポールに2004年から同国のプロサッカーリーグ(Sリーグ)を運営しているJ1クラブ。それがアルビレックス新潟である。
長くなったが②では東南アジアのスポーツビジネスの先駆者の考えや苦闘の歴史を述べたい。