筆者もこうしてスポーツビジネスのブログを書いていて、プロスポーツチームの在り方やお金の回し方などを考えるようになったが、スポーツチームというのは例外を除きある一定の人口を維持出来る都市でないと、チームの運営は無理である。

勿論J1の鹿島アントラーズ(茨城県鹿嶋市の人口は約66000人)や松本山雅FC(長野県松本市の人口は約24万人)、NFLのグリーンベイパッカーズ(グリーンベイの人口は約10万人)のように小規模な自治体でもチームの保有や運営が出来ている街もあるが、基本的にこれらは例外である。

本来これらの街よりもっと人口規模の大きい都市なのにJクラブを保有しない街がある。

それは静岡県浜松市である。浜松市の人口は約78万9000人と先程挙げた街よりも遥かに規模の大きい都市である。

もっと言えば鳥取県全域をホームタウンとしているJ3ガイナーレ鳥取の場合、鳥取県の人口は約60万人である。

以前筆者のブログに書いたが、人口60万人クラスの自治体ならJ2クラブの保有は可能だ。

浜松市クラスの都市(少子化や高齢化などによる人口減少社会の現在の基準なら十分大都市の範疇に入る)になれば、十分J1クラスの資金は稼げる。

なのに浜松市はJクラブ保有の意思はなく、プロスポーツチームの保有が普通になった現在の自治体運営の時代に独自路線を歩んでいる。

勿論浜松市がJクラブ保有の意思があるのにはちゃんと理由がある。②ではその理由を述べたい。