①では才能溢れるサッカー選手がプロのピッチで適応するにはフィジカルの重要性があると説いたが、それはサッカーのみならず野球も同様である。
野球と言うスポーツはピッチ上の全員の能力が問われるサッカーと違い、野球の場合特に投手の能力がかなり重要視される競技だ。
「野球はピッチャー次第」とまで言い切る野球関係者もいるくらい投手は重要なポジションだが、才能の塊のようなドラフトで指名された投手がプロで適応するには何が必要なのか?と言う話である。
以前にもこのブログで書いたがプロの投手と言うのはマウンドで立っているだけでも、相当体力も神経も使うのである。そのプロの投手はまず入団後に必要なのが、尋常ではない量の走り込みである。
以前先日50歳になった中日の山本昌が「プロで通用するには下半身が強くないといけない。技術があっても強靭な身体がないとまず潰れる」とあって、「旧ナゴヤ球場での地獄の走り込みがあって、100m×20本か50m×30本のダッシュを40℃近くの球場でやっていて、100mなら13秒かかったらやり直し。あれは地獄だった」とあった。
しかしそうした厳しいトレーニングの上にプロで闘える強靭な身体を手に入れて、山本昌は50歳でもプロ野球選手を続けていられるのである。〈③に続く〉
参考文献 Number724 2009年3月19日号