①ではバレエの発表会のチケットにまつわるオトナの事情についてつらつらと書き連ねいったが、②では筆者がやっていたボクシングのチケットの手売りの実態について述べていきたい。
こうして考えてみるとボクシングと言う競技は本当に儲からないスポーツなんだなと言うのを実感するが、ボクシングも大半のマイナー競技同様手売りである。
ぴあなどで出回るチケットと言うのはタイトルマッチの様なデカいイベントはともかく、後楽園ホールなどで行う地場の小規模興行は基本的に手売りである。
ボクシングジムのHPには「チケットは選手のブログで本人から購入すると、選手の現金収入になるので選手から購入して下さい」と言うジムもある。
ボクサーが試合を組む(試合に出場出来る)と言うのは、選手が強いか弱いかと言う問題だけでなくそのボクサーがどれだけチケットを捌けるか?すなわちチケットが手売りでどれだけ営業出来るか?と言うのも問われている。
以前あるプロモーター(試合の主催者)が「女子選手でチケット200枚捌けるボクサーがいる」と言って他のプロモーターもその話に食いつくシーンを目撃した事があるが、ボクシングと言う競技も拳2つで天下を掴み取ると言うイメージがあるが、意外と営業マンとしての能力も重要な世界だ。
筆者も昔チケットを手売りで買わないか?と同門のプロボクサーに頼まれた事があったが、その頃は忙しくチケットを買ってやれない事があった。
こうしてみると①のバレエでも②のボクシングでも晴れの舞台で己のパフォーマンスを見せるのも「お金が必要な」オトナの事情が絡んだ世界なのであった。