今回のブログタイトルはやや抽象的な上に、「スポーツ」と言うより「レクリエーション」なのだが趣向を変えてマンネリ打破するのも良いので、書いてみようと思った。

今の日本社会と言うのは人間の往来が激しく(企業も中途採用が激増し個人も転職と言う選択肢が普通になった)今の時代に立ち止まってモノを考える余裕が全くなく、経験豊かな上司や年配の人間も他者を思いやる余裕が無くなり、自分の立場より弱い人間を見つけて否定するようなギスギスした社会になりつつある。

ダイバシティ(多様性)のある個性の時代と言われながら個人の存在の尊重よりも組織として短期間での利益回収のみを善として、慌ただしい社会で規模の大きい組織に運良く入り込めても、その大組織がある日何の前触れも無くいきなり消滅するのが普通になった時代だ。

そしてそうした個人の流動性が高く、組織が存続できる賞味期限がどんどん短くなった現代社会において、個人が自分自身の所属する組織にアイデンティティー(帰属意識)と言うモノを何の疑問も持たずに自分の心に出来る時代は終わった。

こうした個人の流動性が高い時代に1つの組織に忠誠を尽くすのがむしろ希少価値がある時代に、組織を構成する人間をまとめて「一致団結」させることが以前は簡単だったのが今はかなりハードルの高い要求になった。

そんな時代に組織(主として企業)が社員をまとめることが、役員のような上位の人間にはかつては想像も出来ないくらい五里霧中な難問であり、どこの会社の役員も頭を悩ましている。

以前筆者が好きな番組「ガイアの夜明け」で(「スポーツ」と捉えるには拡大解釈だか)関西に本社がある会社の運動会を役員が総務部に命じたが、筆者が驚いたのはその会場である。なんと「大阪ドーム」だったのだ。〈②に続く〉