筆者も「スポーツの現金化」と謳って(うたって)おきながら、最近はスポーツとお金の関係性のあるテーマが少ない気がして、今回はこういうタイトルにした。

しかし普段一個100円のコンビニおにぎりを買う時も悩む筆者が、こんな大金の事を書くとは出世したモノだ(←皮肉)。

そんな筆者の寂しい財布のことはいいとして今回のタイトルだが、誰がこんな大金をどういう立場の人に返還したのか?

今年(2015年)というのはあるプロ野球球団にとって節目の年である。そう。宮城の楽天イーグルスである。

若い子にはわからないかもしれないが2004年の近鉄・オリックスの合併問題というのは、野球ファンのみならず日本全体を大論争になった問題であった。

密室の寡占された古い思考の特権階級vs多くの一般市民というかつてない論争だった。

何の得にもならない球団数削減を求める既得権益を守ろうとしていたオーナー側に対して、選手会が球界初のストライキで翌2005年に半世紀ぶりに生まれた新球団。それが楽天イーグルスだ。

そういう経緯の下で出来た球団なので、日本の野球ファンはこの新球団に暖かい目で見守っていた。

しかし新球団設立に必要なのはやはり先立つモノ。今回に限らず新球団を作る(球団買収め同様)のにはざっくり100億円(‼︎‼︎)が必要というが、(ソフトバンクもDeNAも同様だが)昨今のネット長者はこれだけの金を球団設立時に支払っていて、25億円というお金がこの中に含まれているのだ。〈②に続く〉