前回の記事ではメジャーに必要とされる能力に、プレーの技術と同じくらい外国語でのコミュニケーション能力と言うのを挙げたが、具体的にそれはどういう事なのかを述べていきたい。
このブログは基本的にスポーツのブログなので、野球経験者や実際に野球を教える事を生業にしている方も多いだろう。
そういう方なら察しがつくかもしれないが、内野手と言うポジションは身体能力の高さだけでは通用しないところである。
同じ内野手でもサードやファーストは日本のプロ野球でも外国人助っ人はよくプレーしているが、二遊間を外国人に任せるチームというのは筆者はあまり知らない(筆者が野球から離れて無知なだけかもしれないが)。
ショートやセカンドというポジションは身体能力やプレー中の技術の他に、他のポジションの選手とのコミュニケーションに気を遣わなければならないところである。
サードやファーストと言った内野手間の連携もそうだし、センターから二遊間・そしてバッテリー間まで繋がるいわゆる「センターライン」の連携。
また打たれたボールに対して様々なポジションに向けて、「言葉」で瞬時に的確な指示を出さないポジション。それが二遊間というポジションである。
察しの良い読者ならもうおわかりだろう。メジャーに行くなら、そういう瞬間的で的確な指示を全部「外国語」でしなければならない。
しかもその外国語というのも英語だけではなくドミニカやプエルトリコ・ベネズエラと言ったカリブ海沿岸の公用語であるスペイン語も必要になる。
日本のプロ野球で二遊間での守備に定評のある選手の中で、どれだけこうした言葉の重要性に気づいて練習の合間に語学の勉強をしている選手がいるかという話である。
言葉の問題というのは語学屋でもある筆者の専門領域でもあるので③でも述べたい。