先日読んだ本に「メジャーリーグに日本人選手はもういらない」(ニック・ジャガー著・ワニブックスPLUS新書・2015年)と言う本がある。この本はメジャーのプロスカウトが仮名でメジャーに来る価値のある選手のいわば「物差し」を紹介した作品である。

その中でこの本の著者は日本のプロ野球で評価の高い選手が、必ずしもメジャーに必要とされている訳ではなく、一方で日本国内でさほど評価されている訳ではない選手が海を渡り活躍している事を記している(代表的なのが巨人の中継ぎからレッドソックスに移籍してワールドシリーズを制覇した岡島)。

さて本題に入りたい。メジャーのスカウトアメリカで必要とする選手はあるポジションに偏りがある。それは投手だと言う。

今年(2015年)カープに移籍した黒田博樹の事をそのスカウトも高評価していたが、何故メジャーは日本人選手を見つける時に投手なのか?と言うと、その中に「投手はプレー中に他のポジションより外国語でのコミュニケーションをさほど必要としないから」と挙げていた。

逆にプレーの技術が高くても、メジャーからの需要がないのが内野手である。

メジャーのスカウトは野球の技術云々と同じくらい重視している要素に先に挙げた外国語のコミュニケーション技術を必要とする。

メジャーのスカウトの眼から日本人選手に必要な要素としての「外国語コミュニケーション能力」。それはどういう事か?それを②で述べたい。