筆者はこのブログを書くずっと前からスポーツ本をよく読んでいた。いわば筆者は「スポーツ活字中毒」である。
その中でも野球そのものからは縁遠かった時期でも野球本はかなり読んでいた。
色々な野球ライターや新聞記者の野球本もよく読んでいたが、並・上・特上とあった中でも特に特上だったライターの中に野村克也監督の本がある。
野村監督は現役引退後9年間は評論家活動を続けて、雑誌などで精力的に文筆活動をしていただけあって彼の本は他の野球選手が口述筆記で書いただけの本より深みがある。
そんな野村監督が自分の野球記事を読んだヤクルトの相馬社長(当時)に請われて、何の縁もなかったスワローズの監督になって弱小球団を勝てるプロ野球チームに鍛えあげた。
そうした野村監督がなぜ叩き上げからここまでの名将になったのか。他の迷将と野村監督の指導にはどこに差が出てきているのか?
筆者が考えるに野村監督にしても、他の迷将にしても野球理論や勝つ為の哲学にそれ程差がある訳ではない。
では野村監督という名将と凡庸な迷将とは何が違うのか?それを②で述べたい。