筆者がブログの師匠として勝手に尊敬しているブロガーにちきりんという人がいる。

今ビジネス書のコーナーでかなり売れている本でそのちきりんさんが書いた「マーケット感覚を身につけよう」(ダイヤモンド社・2015年)という本がある。

この本にあった言葉で冒頭のタイトルになっている「変わらければ替えられる」というフレーズがあった。

これはどういう意味かと言えば要約すると「自分は安定が好きで変化は嫌い。ずっと同じところでゆっくり働きたい」という人はこれからは時代の海に飲み込まれて淘汰される運命になるということだ。

例えば日本のガチガチに固まった政府による岩盤規制も、航空行政の世界が日本の地方在住者には不便だった羽田→成田空港の乗り換えも、韓国の仁川国際空港の出現により日本の国際線利用者がそっちに流れ、成田や羽田の利用者が激減したことによって、国土交通相が慌てて羽田空港も国際空港にしたという話である。

ここでちきりんさんは「(日本の空港利用者が成田から仁川に)変わったことにより、(羽田が国際空港に)替えられた」という話である。

ちきりんさんは日本の特権的エリートによる岩のように硬い規制も、外的要因の変化によって簡単に変わっていくということを説明している。

この話を読んで一つスポーツの世界のことを思い出した。そう。バスケとサッカーとの関係性である。〈②に続く〉