少し前の話になるが昨年の秋にNHKのドキュメンタリー番組である場所にカメラを設置して、そこから72時間の映像を撮るという番組があった。
その時の舞台になったのが東京の五反田駅前にあるボクシングジムのワタナベジムであった。
この番組の主人公は世界王者ではなく一般の健康維持やストレス発散の為の練習生や無名の新人ボクサーであった。
その中でデビュー戦前の新人ボクサーがカメラの取材を受けた。そのボクサーが練習後に寮に帰るシーンが写しだされた。
ジムの寮は家賃20000円の古いビルで明かりもところどころで切れてつかなくなっていた。
ボクサーという競技の特性上、食事は自炊。正直華やかなリングとは対極の無味感想な性格だった。
この番組にはなかったがこのジムは確か日本ランキングに名を連ねるまで部屋は個室ではなく相部屋だったはずだ。
Jリーグのチームのように入寮から個室を与えられるスポーツもあるが、ボクシングの場合個室という特権も与えられるモノではなく自らの手で掴みとるモノである。〈②に続く〉