〈①の続き〉そのクレインズの熱烈な(サッカーで言う)サポーターの娘は一目見た時「凄い!」「格好いい‼︎」と思った。

失礼を重ねて言うがアジアアイスホッケーリーグという世間では注目度の薄い娯楽にあれだけアツい想いを注げる情熱!(褒めてます)

おそらく職場ではアイスホッケーの会話に合う人は皆無だろう。しかしその競技に彼女自身が自分の本質を極める為にクレインズを、アイスホッケーを追う姿勢。筆者は試合と別にその娘に感動した。

それは5月のbjリーグでも同じだった。バスケリーグの主流はトップアマのNBL。以前日本リーグ(JBL)時代にバスケ日本代表ポイントガードの佐古賢一が「バスケの実業団リーグなど世間では誰も注目していない。しかし自分(佐古)はこのリーグで優勝したいんだ‼︎」と言っていた。

しかもbjリーグはそこから分裂してできたリーグ。バスケ日本代表もNBLの方が多い。

しかしこのファイナルに集結した滋賀・浜松・岩手・秋田のブースター(サポーター)も予想以上にアツかった!

bj王者になりたい。このリーグはJリーグやプロ野球ほど注目はされていない。

…しかし…

しかし俺たち(ブースター)はbjの覇者になりたい!統一されたお揃いのチームカラーのTシャツを着たブースターの魂のこもった応援は、J2中位クラスのサポのそれより統率の取れた気持ちの入った応援だった。彼らもまた崇高な存在だった。

スポーツを見ていて感動するのはプレーもそうだが応援する者のアツい気持ち!アツい気持ちのないプロスポーツなどタコの入っていないタコ焼きや空気の抜けたヌルいビールのようなモノだ。

こういうアツい気持ちを持った崇高な存在がスポーツを文化へと昇華させる。