この冒頭のタイトルでピンと来る人もいるかもしれない。その人は相当なスポーツの通だ。

このタイトルはある2つのスポーツにまつわる組織がいがみあっていることを示している。それが何なのかを説明していきたい。

この「史上最大の兄弟喧嘩」というのは何なのか?そもそもどこの兄弟なのか?

それは世界に名高い2つの超有名スポーツメーカー「アディダス」と「プーマ」のことがある。

アディダスとプーマという2つのブランドはもとは同じ家族経営でやっていたドイツの靴工場からスタートしている。

ドイツはバイエルン北部にある小さな町ヘルツォーゲンアウラッハにのちのアディダスとプーマのもとになる「ダスラー兄弟商会」があった。

この一家が靴工場からスタートしたと言ったが、その前は洗濯屋だった。なぜ商売替えしたかと言うと、それまで小さな町で家族で洗濯屋をやっていたが、1914年に第一次世界大戦のドイツでダスラー兄弟は徴兵された。

幸運にも大きな怪我もなく帰国したが、ドイツは敗戦。賠償金で国家は疲弊し、国民に洗濯をよそに任せられるほどの余裕がなくなるほど暮らしは困窮した。

しかし塞翁が馬と言うがこの中でこの一家が洗濯屋を辞めて自宅に靴工場の設備を取り入れたのが、のちの2大巨大スポーツメーカーの始まりとなった。〈②に続く〉