ここの所バスケを上げたり下げたりしているが、筆者はバスケットというコンテンツがサッカーや野球に負けない魅力的なスポーツだと考える。

まずバスケットの試合というのは攻守の切り替えが速い。筆者が一月に見たアイスホッケーにもバスケットの試合展開の速さは負けない魅力がある。

アイスホッケーの選手というのはトップスピードに乗ると時速40kmに達するというが、現実的なスピードではホッケーには負けるかもしれないが、会場で見るとバスケットのコートはスケートリンクより狭いせいかホッケーに負けないスピーディな展開が楽しめる。

またサッカーの場合残り時間1分なら1点差の場合のみ同点が狙えるのが関の山だが、バスケの場合1分だけでも十分逆転可能だ(それこそ湘北vs山王の最後で桜木花道がやってのけたブザービーターのように)。

またバスケットという競技をビジネスの側面から見ると、プロバスケチームというのは1チームの保有人数が約15人前後と少なくて済む為、人件費が野球やサッカーほど高くならないのも、プロスポーツチームを誘致したいが財政的に厳しい地方都市にはありがたい話だ。

それだけではなくサッカーの場合専用スタジアムを作るのに100億円必要と言われているが、バスケの場合は既存の体育館でOKなのでプロスポーツをビジネスという側面から捉えるとバスケットというコンテンツは地方にはかなり魅力的な競技に映る。

bjリーグの場合はサラリーキャップで年俸制限もあるので1チームあたりの予算は平均で約1億5000万円というのが相場だ。プロ野球の1チームあたりの資産価値が約100億円、J1クラスのチームの予算が約30億円と考えると、プロバスケチームのようにというのは地方都市には魅力的だ。

こうして今回プロバスケチームのコンテンツとしての可能性について見てきた訳であるが、まだまだ日本バスケ界には課題はあるもののポテンシャルの高い優良コンテンツなのである。バスケ界の変化に期待したい。