1990年代にJリーグという新たな概念のプロスポーツリーグが生まれ、日本中にのちにプロサッカークラブが産声をあげた。

しかし最初はサッカークラブというモノ自体を一般人も理解できず、その世界とクラブがある地域(+地域住民)との繋がりも手探りの試行錯誤からスタートだった。

いきなりJリーグというモノが出来て、その地域に「ここにサッカークラブがある。だから応援して下さい」と言われても「なんでそんなことしなければいけないの?」と思う住民もいるのも事実だ。

全くプロスポーツチームという概念がない街にそうしたチームを根付かせるのも大変なのに、過去のプロスポーツとの確執からマイナスからのスタートをした街もある。

それは川崎市である。古くから政令指定都市に認定され100万人の人口を有し、東京都のベッドタウンとして栄えていた川崎市。

しかしあまりに東京都や横浜市から近すぎことが仇となり、昔は市民に地元意識が希薄だったこともある。

そんな川崎市という街はプロスポーツチームとの関係は当初は悲しい苦難の連続であった。〈②に続く〉