このブログの読者の皆さんならよく分かると思うが、筆者はボクシングをよく見る。先日も東洋タイトルを後楽園ホールで見てきた。
メインイベントに王者の小原佳太がKOで防衛を果たしたが、小原はこれで12連続KOの記録を作った。
日本ボクシング界の最長連続KO記録というのは15連続だからあと3つでタイ記録になる。
しかし日本のボクシング界にはこの記録に関して一つの暗黙の了解がある。
それは「記録が懸かった試合は必ず強豪と対戦すること」である。
小原も連続KO記録が懸かった試合になるとこのルールを無視できなくなるだろうが、これはボクシングファン・メディア・業界関係者の総意だ。
過去にもこの記録が懸かったボクサーもいたが、記録欲しさに弱い相手は呼べないので皆(勝ち負けは別にして)強豪を呼んできた。
ボクシング界という世界は対戦相手を選べるという点ではかなり特殊なスポーツだが、しかしこの記録が懸かったボクサーが東南アジアの噛ませ犬を呼ぶと、他のジムはその選手との対戦を拒むしファンはその試合のチケットを買わなくなって総スカンを食う。
その為この記録が懸かると皆強豪と対戦しなければならないのだ。〈②に続く〉