こうして筆者は車椅子バスケを見に行った訳だが、筆者が見た宮城MAXの5番の藤本怜央選手は素人目に見ても凄かった。
藤本選手のポジションはセンターでガタイも上半身はマッチョで、腕相撲したら健常者の筆者でもアッサリ負けるほど鍛えられていた。
藤本選手は日本車椅子バスケ界の期待の星で、ドイツリーグのハンブルガーSVでもプレーしチームを準優勝に導いた藤本選手は今大会で9年連続得点王を狙う。
この宮城MAXはまず北海道のチームと対戦したが、筆者は今日この車椅子バスケという競技に圧倒された。
まずさっきも言った球際の強さ。ボールに対する執着心が健常者スポーツにも遜色ない。あとフィジカルコンタクトが想像以上に強烈!あまりに激しくぶつかるので試合中に車椅子のホイールがパンクして用意してあった予備のタイヤと交換するシーンもあった。
筆者は藤本選手のプレーに見惚れていた。藤本選手はコート中央で相手チームとのエアバトルに競り勝ち、ポストプレーで相手選手を自分に引き付けてマークを外し、フリーになった選手にパスを供給しゴールを量産した。
筆者の好きなゲーテの言葉に「全て最高のモノはその固有の領域を超える(一流のモノはどんな門外漢にもその能力の凄さが理解できる)」というがそれは障害者スポーツの超一流プレーヤーにも当てはまる。
今回車椅子バスケを見たが一月に見たアイスホッケーと比べても、攻守の切り替えの速さはホッケーの方が上だが、フィジカルコンタクトの激しさなら車椅子バスケはアイスホッケーにも負けないと感じた。
車椅子バスケは入場無料なので秋に千葉でアジア大会があるので興味のある人は行ってみるのも手である。