2年前の話だが当時WOWOWに加入していたのでWOWOWのノンフィクション番組が見られた。

そのノンフィクションでミャンマーの伝統的な格闘技であるラウェイというキックボクシングのような競技があるが、この競技が一時期競技存亡の危機になっていた。

ミャンマーという国は周知の通り軍部による独裁政権があったが、この政権も部分的にではあるが解体され2011年に民主化に成功した。

この民主化と国内の安価な労働力への需要から、それまで最貧国だったミャンマーにかなりの外貨が流入しちょっとしたバブル状態になった。

…しかし…

問題はこの外貨が格闘技界に全く入ってこずむしろそれまである程度あったキャッシュが皆サッカーのスポンサーに流出してしまったことにある。

先日ミャンマーでプレー経験のあるサッカー選手と話す機会があったが、ミャンマー国内リーグは閑散としているがミャンマー代表(先日フクアリにも世代別代表が来日したが)の熱狂は国の英雄のように人気があるということだ。

そうしたサッカーのミャンマー代表に格闘技界はスポンサーをごっそり持っていかれ、内部に問題があった業界も一致団結して興行を成功させるという話だった。

こうしたなかでラウェイも集客ではミャンマー代表の試合には負けるものの、クラブチームの試合には集客で拮抗するようになったという。

しかしアジアでの格闘技人気がサッカーに押されているのはミャンマーだけではなく、あの微笑みと灼熱の国タイも同じだという。〈②に続く〉