筆者もスポーツビジネスのブログを書いている立場として、避けては通れないモノとして(避けたい程嫌な訳ではないが)、ドラフト制度というモノがある。

ドラフト制度というモノに関してスポーツを普通に見ている人だと、毎年プロ野球のシーズンが終わって秋も深まるとドラフトで目玉選手の情報が飛び交うが、そもそもなぜドラフト制度というシステムが導入されたのかを考えてみたい。

そもそもなぜドラフトなのか?ドラフト制度は何の為にあるかと言えば、一言で言えば「リーグ内の戦力の均衡」を目的にしている。

と言うのも昔はプロも選手の獲得は自由競争であった。要は(下品な言い方だが)金さえ積めばどこの球団でも行って良いというモノだった。

そうした選手の獲得競争のシステムによってどういう弊害が起こったかと言うと、大都市の金満球団と地方都市の経済力の弱い球団とで圧倒的な実力差がついてしまうということである。

圧倒的な実力差がつくとどういった問題が生まれるかというと、試合を見る前に結果が予想できてしまうということになる。

映画館に入る前に見ようとする映画のオチをネタバレされてしまったら誰も映画館に入らないだろうが、野球の世界で実力差がついてしまうことは一種のネタバレと同じことになる。その問題を解消するシステムがドラフト制度なのだ。<②に続く>