<①の続き>そうしたFA制度というシステムがアメリカのスポーツビジネスの世界に導入されたことにより、同国のスポーツ選手は待遇面は格段に改善されたが、一方でまた別の問題を生み出すきっかけにもなった。
FA制度が生まれたことによりアメリカのプロスポーツの世界では年俸の高騰が加速化していった。
MLBも1976年に保留制度を撤廃したことやテレビの普及により野球の中継による放映権料で多額のマネーが流入することで、MLBの経営者も脇が甘くなっていき、その上MLBの労使交渉でマービン・ミラーが選手会の待遇を改善する動きが強くなってもいったのである。
こうしたそれまでリーグや球団に虐げられていた選手達が、権利を手に入れて給与面などの待遇を改善することによって別の問題が発生した。
それが選手年俸の異常な高騰による球団経営の圧迫である。この話は決して海の向こうだけの話ではない。日本でも2004年に近鉄・オリックスの球団合併問題によるリーグ縮小で日本全体が大騒ぎする事態まで発展したことがあったが、これも元をただせば近鉄バッファローズが日本球界の自由競争という名のマネーゲームに親会社がついていけなくなり、結果として近鉄の野球事業からの撤退に繋がったという歴史もある<なかなかサラリーキャップまでたどり着かないが次の③に続く>
FA制度が生まれたことによりアメリカのプロスポーツの世界では年俸の高騰が加速化していった。
MLBも1976年に保留制度を撤廃したことやテレビの普及により野球の中継による放映権料で多額のマネーが流入することで、MLBの経営者も脇が甘くなっていき、その上MLBの労使交渉でマービン・ミラーが選手会の待遇を改善する動きが強くなってもいったのである。
こうしたそれまでリーグや球団に虐げられていた選手達が、権利を手に入れて給与面などの待遇を改善することによって別の問題が発生した。
それが選手年俸の異常な高騰による球団経営の圧迫である。この話は決して海の向こうだけの話ではない。日本でも2004年に近鉄・オリックスの球団合併問題によるリーグ縮小で日本全体が大騒ぎする事態まで発展したことがあったが、これも元をただせば近鉄バッファローズが日本球界の自由競争という名のマネーゲームに親会社がついていけなくなり、結果として近鉄の野球事業からの撤退に繋がったという歴史もある<なかなかサラリーキャップまでたどり着かないが次の③に続く>