先日あるビジネス書を読んでいたが今のテレビなどの映像コンテンツの中で、放映権料が値上がり(というか高止まり)しているのはスポーツ中継だけだと言う。

考えてみれば当然と言えば当然の結末でもある。今のテレビのバラエティーにしても楽屋ネタばかりで飽きられていて、視聴者はテレビよりスマホをいじってラインをやっている方が面白いだろうし(そんな筆者はこのブログを原始人が使うようなガラケーで打ち込んでいるが)、ドラマや映画も無料の動画サイトでいくらでも見られるし、音楽の世界に至ってはビジネスモデルが崩壊して市場規模が年々縮小し続けて、音楽の現金化という手段はかなり前からライブや物販といった脱・放映権ビジネスというメソッドを新たに構築していかないと手詰まりになっていったくらいである。

そんな動画配信技術の爆発的な変化の中で、ドラマや映画はネタバレしなければ無料で動画で見れば良いのに対し、スポーツ中継だけはリアルタイムで見ないと価値は全くないコンテンツである。

動画配信手段が爆発的に拡散した上に、放映権料も無料になり市場規模が頭打ちになったテレビ局が消去法でコンテンツの価値(放映権料の値上げ)をしていったのがスポーツ中継である。②では各競技の放映権ビジネスに対する取り組みを見てみたい。