<①からの続き>後半では阪神編成部のロリコン趣味について考えてみたい。

ジェフ強化部のロリータ化がちびっこ軍団だったのは先に述べたが、ジェフの場合は年齢で言うとむしろ大卒は多かったので、そういう意味でのロリコンではなかった。

しかし阪神の場合は体格という意味では大柄な選手は多かった。というよりプロ野球の世界は身長170cmではスカウトには引っ掛からない世界である。

では阪神編成部は何がロリコンだったのか?ジェフ強化部のロリコン趣味がちびっこだったのに対して、阪神編成部のそれは「年齢」である。

阪神の編成部というのは星野仙一監督が編成部を自分の子飼いの人材を入れて改革に成功するまで、とにかく値段の安い未発達な高卒の選手しか取らない傾向にあった(今は大卒や社会人も増えた)。

野村監督の頃に大学野球や社会人から即戦力になる人材を取って来てくれと要求しても、当時の阪神の編成部は最初から無理だと言って本気でチームを強化する気がなかったと野村監督は自身の著者で話していた。

筆者も単に阪神が高卒の選手だけを取ってるだけなら、いくらなんでもロリコン呼ばわりはしない。

しかし一回阪神は「中卒」の選手を取って失敗している。確か投手だったと思うが、その年で甲子園を経由しないでプロ野球選手になったと話題になったが、その選手は疲労骨折で戦力外になり(余談だが疲労骨折は100%指導者の責任だ)、アメリカのマイナー契約になったという話である。

こうしてジェフと阪神のロリコン趣味について述べてきたが、スポーツチームの強化にも意外な共通項があるものである。