<①からの続き>「お前のバイト時代なんて知らんがな!!スポーツの話をせぃ!!」と突っ込まれそうだが、長い前置きだったがこれからそれを説明したい。

ボクシングの世界で元世界王者の西岡利晃が(彼はデビュー前から関西の天才と評価が高かったが)、「ボクシングの世界は日本王者になるには、ボクサーとしての基本性能が全て60点あればなることができる。しかし世界王者になる為には何か突出した長所がないとタイトルは取れない」と語っていた。

以前はじめの一歩でも八木さんが「大きな石(鷹村)はふるいに入れても落ちない。しかし尖った石(一歩のパンチ力や板垣のスピード)もふるいの目に引っ掛かって落ちない」と言っていた。

ボクシングという競技に限らず、球技でも格闘技でもプロとして長年やっていくにはこうした「尖った部分(突出した能力)」というのが重要だ。

しかし今のスポーツの世界は野球でもサッカーでも何でも全部平均点を取れる選手が増えたように見える。

今サッカー界で日本のクラブがACLで勝てないのも、日本の育成に多い「平均点主義」があるからなのではと考える。

最初から弱みを潰していくのではなく、強みを磨くスポーツ教育が今の日本には必要だ。