スポーツの現金化 (その276・最安値で48万円が完売!?②)

<①からの続き>そうしてメイウェザーvsパッキャオという一戦のチケットが、あり得ない金額で取り引きされているのを述べてきた訳だが、しかしアメリカの人でも大半の人はこんなプラチナチケットは手が届かない。それが普通である。

しかしそうしたビッグマッチを見たがるアメリカのボクシングファン(というより総合格闘技やキックも同様だが)はどうやって、こういう試合を見ているのか？

まず手順としては①10～12人ぐらいの人が集まる約束をする→②代表者を決めてPPV(ペイパービュー)のお金を集める→③代表者がテレビ局に代金を払う→④試合当日に皆が集まる→⑤代表者の家に大画面のテレビで、テレビ局がその家にテレビ番組(ビッグマッチの試合)を中継し大人数でその試合を楽しむ(余談だが大体そんな時は皆スナック菓子や炭酸飲料を持ち寄る)。

と、こんな感じでアメリカの一般市民はボクシングを楽しむ。

この時PPV(ペイパービュー)という聞き慣れない言葉が出てきたが、これは番組を見たい人が1つの番組につきいくらを設定された番組を(つまり番組単位で)テレビ局にお金を支払い、そして視聴したい番組を見るというシステムでアメリカではメジャーな仕組みである(個人で支払って見ることもある)。

今回の試合の場合PPVでも4～5万円はするかもしれないが、アメリカのボクシングファンはこうやってビッグマッチを楽しむのである。