<②からの続き>今までパワー系の強さについて考えてきた訳であるが、それでは他の要素を考えてみよう。

柔軟性という話が出たが筋肉の柔らかさがある人種とはどういう人種なのか?個人的な主観で見ると①タイ人、②フィリピン人、③ブラジルの白人と黒人の混血、④サモア人が挙げられる。

前述の通り筆者はボクシングを見るが、タイ人やフィリピン人の体の柔らかさは特筆するモノがある。相対的に小柄な人種なので相撲取りは無理なのだが東南アジア系の人種は筋肉の柔軟性が先天的にある。

以前フィリピンのボクシングジムに行った日本人がフィリピン人の練習を見て、「練習前のストレッチをほとんどせず膝の屈伸を数回しただけでスパーリング(実践練習)をしてしまう」といい、日本人のアスリートに比べて東南アジアの選手はもともと体が柔らかいのだ。

他にも生物学的に一番スポーツに適した人種というのは白人と黒人の混血と言われるが、ブラジル人のサッカー選手やドミニカの野球選手というのは(柔軟性も特筆すべきものがあるが)、先天的に全ての能力が高い(ラティーノの野球選手はその潜在能力をもてあますこともある)。

こうしてアスリートの先天的な潜在能力について考えてみたが、我々モンゴロイド(黄色人種)についてもう少し掘り下げて考えてみたい。<④に続く>