以前出版されたボクシング本で「浪速のロッキーを<捨てた>男」(浅沢英・角川書店・2014年)という本があったが、浪速のロッキーこと赤井英和の世界戦のマッチメークの厳しさを書いたノンフィクションであったが、世界戦のマッチメークというのがここまで厳しくまた金のかかるモノであるということが痛感する本であった。
世界戦の為に対戦者は興行権を持つプロモーター(主催者)に前渡金(アドバンス)を支払う慣例がある。赤井の世界戦の前に後援者がそのプロモーターに前渡金を10万ドルを支払った。1ドル250円の時代だから2500万円を支払ったことになる。
しかし赤井は世界前哨戦で格下のボクサーにKO負けを喫した上に、脳内出血で強制引退となって世界戦の話は消滅した。
本来支払った前渡金は返却されるのがルールだが、この時の相手側のプロモーターというのが悪名高いあのドン・キング。キングにこういう前渡金を渡すということはお金をプレゼントしたようなモノであって、帰ってくるはずもなかった。
その為その後援者が支払った2500万円というのは捨て金同然になってしまった。スポーツビジネスと言えば口当たりは良いが、こういう魑魅魍魎(ちみもうりょう)のうごめく世界である。<②に続く>
世界戦の為に対戦者は興行権を持つプロモーター(主催者)に前渡金(アドバンス)を支払う慣例がある。赤井の世界戦の前に後援者がそのプロモーターに前渡金を10万ドルを支払った。1ドル250円の時代だから2500万円を支払ったことになる。
しかし赤井は世界前哨戦で格下のボクサーにKO負けを喫した上に、脳内出血で強制引退となって世界戦の話は消滅した。
本来支払った前渡金は返却されるのがルールだが、この時の相手側のプロモーターというのが悪名高いあのドン・キング。キングにこういう前渡金を渡すということはお金をプレゼントしたようなモノであって、帰ってくるはずもなかった。
その為その後援者が支払った2500万円というのは捨て金同然になってしまった。スポーツビジネスと言えば口当たりは良いが、こういう魑魅魍魎(ちみもうりょう)のうごめく世界である。<②に続く>