スポーツの現金化 (その259・王座決定戦①)

唐突ではあるがボクシングの世界の最高峰はやはりタイトルマッチである。最近ではタイトルよりも誰と誰が戦ったかという部分の方がフォーカスされているが、それでもボクシング界にとってタイトルマッチとは特別なモノである。

しかしそうしたタイトルマッチでも色々な評価の付け方がある。その中の1つに「王座決定戦」というモノがある。

通常タイトルマッチというのはチャンピオン(王者)にチャレンジャー(挑戦者)が戦いを挑むという図式である。これは世界中のどこの国や団体でも共通である。

しかし国内や地域タイトルの場合で(この場合の地域とは東洋や欧州などを差す)管轄圏内で最強を示して、王座を返上するパターンもある。また世界タイトルでも王者の減量苦によりタイトル返上をしてベルトが空位になることも多々ある。

こうして王者側の何らかの事情によってタイトルが空位になった場合に新しい王者を上位ランカー同士が戦って新王者を決める試合のことを「王座決定戦」と言われている。

この王座決定戦というシステムは昔からボクシング界にある仕組みなのだが、普通のタイトルマッチと違った試合なので同じ団体の同じ階級の王者でも評価が変わってくるのである。<②に続く>