<①からの続き>という訳で今回はアスリートの家庭の妻が大変だということを考えてみたが、少し脱線かもしれないがスポーツ選手の家庭で父親がいないことによっておこる不都合を考えてみたい。

この場合母子家庭というよりまんま「単身赴任」なのだが…。サッカー選手を例にとって見てみるとサッカーの場合20代の頃はパフォーマンスも高く、所属クラブも自分(選手である父親)を高く評価し収入もある。

…しかし…

どんなアスリートも年齢には勝てず30歳過ぎるととたんに雇い主の選択肢が激減する。その為サッカー選手の場合移籍の為に単身赴任するパターンも多い。

独り身の時は好き勝手どこ行ってもいいが、所帯を持つと考えることは急増する。

子供の教育や家のローンも考えると父親(選手)が単身赴任で妻と子供を残してプレーするアラサーサッカー選手は沢山いる。

…だが…

単身赴任によって父親(選手)に子供と心理的な溝もできるパターンもあるというし、また溝まではいかなくても所帯を持った後の独り暮らしというのは父親(選手)にとって相当(孤独という問題のみならず)妻のプレーの為にする献身的なサポートの不在というのは色々な問題が出てくるのである。

サッカー選手もプロ野球選手同様ある程度家を開けることを覚悟はしないといけないが、単身赴任による愛する子供との心理的な溝というはかなりキツいモノである。

そのせいか海外移籍を好条件の待遇でプレーしていた選手が、待遇面で劣るJの地方クラブに戻る選手もいる。

こうして書いてみるとプロ野球選手もサッカー選手も、好きなことでお金を稼ぐのが決して楽なことではないのである。幸せを掴む為には茨の道を通る必要もある。