筆者もこういうブログを書くようになり、それまで自分のコアなテーマであったボクシング以外の競技にも興味を持つようになった。そういう意味で両親が好きな大相撲を見るようになったのも、ある種必然だった。

そうして最近大相撲を見る習慣がついたが、大相撲の本を読んで意外に思ったのが学生横綱出身の大相撲の横綱になったのが(いわばプロとアマの二冠王)というのは輪島関のみという事実だ。

白鵬も日馬富士も鶴竜も大学相撲を経験してないし、同じモンゴル出身の朝青龍も高知県の明徳義塾相撲部出身ではあるが学生横綱ではない。若貴も東京の明大中野相撲部だったが大学には進学していない(それどころか貴乃花は19歳で幕内総合優勝し、未成年の為に優勝の祝杯を烏龍茶であげた力士だ)。

学生横綱で大相撲の番付を上げたのは朝青龍の師匠であった高砂親方(朝潮)が近畿大学相撲部から大関までは行ったが横綱ではないし、振分親方(高見盛)も学生横綱だったが小結が最高位である。

相撲に詳しい人からすると学生横綱出身の力士が大相撲で三役まで行く力士はゴロゴロしているが、横綱を取れた力士というのがなかなか現れないのが現代の大相撲の歴史である。

ではなぜ学生横綱は大相撲の横綱に手が届かないのか?それを②で考えてみたい。