<①からの続き>①では格闘家の世界のスポーツ化が競技の本質から離れることを説明してきたが、②では筆者がやってきたボクシングについて考えてみたい。
ボクシングという格闘家はスポーツ化したことにより、競技の本質からかなり離れたところに行ってしまった。
本来「殴りあいで最強は誰だ?」というシンプルな考えからスタートしたはずなのに、ボクシングでは体格差のアドバンテージがレスリングのそれより如実だということでライト・ミドル・ベビーと分かれたのが、今では17階級まで増えてしまった。
計量も死亡事故防止の為に当日計量から前日計量に変えたが、事故は無くならない上に前日計量にしたことで試合時の体重が本来の階級より7~8kgも増えることがザラになった(前日と当日の2度の計量をする団体もある)。
死亡事故防止の為にラウンドも15Rから12Rに変化したが、事故は減っていない(スポーツの高速&短縮化の波には乗ったが)。
2006年8月の亀田興毅vsJ・ランダエダ戦での疑惑の判定からボクシングWBCは途中のラウンドでの公開採点制度を導入したが、この方式はネタバレした映画を見るようで白熱した展開に水を差す(亀田vsランダエダ戦はWBA・LF級タイトルマッチ)。
こうしてボクシング界のルールの変化について述べてきたが、対策を打てば打つほど格闘家の本質から離れていっている。一度ボクシングの本質を考え直す機会が欲しい。
ボクシングという格闘家はスポーツ化したことにより、競技の本質からかなり離れたところに行ってしまった。
本来「殴りあいで最強は誰だ?」というシンプルな考えからスタートしたはずなのに、ボクシングでは体格差のアドバンテージがレスリングのそれより如実だということでライト・ミドル・ベビーと分かれたのが、今では17階級まで増えてしまった。
計量も死亡事故防止の為に当日計量から前日計量に変えたが、事故は無くならない上に前日計量にしたことで試合時の体重が本来の階級より7~8kgも増えることがザラになった(前日と当日の2度の計量をする団体もある)。
死亡事故防止の為にラウンドも15Rから12Rに変化したが、事故は減っていない(スポーツの高速&短縮化の波には乗ったが)。
2006年8月の亀田興毅vsJ・ランダエダ戦での疑惑の判定からボクシングWBCは途中のラウンドでの公開採点制度を導入したが、この方式はネタバレした映画を見るようで白熱した展開に水を差す(亀田vsランダエダ戦はWBA・LF級タイトルマッチ)。
こうしてボクシング界のルールの変化について述べてきたが、対策を打てば打つほど格闘家の本質から離れていっている。一度ボクシングの本質を考え直す機会が欲しい。