現代のサッカー界は急激な変化を遂げている。それまでのサッカーではフィールドプレイヤー(FP)はそのポジションの役割だけをこなしていれば良かったが、現代サッカーではポジションの役割が形骸化しつつあり、全員攻撃と全員守備が常識になってきている。

それまで守備的なポジションであったサイドバックも、長友佑都や内田篤人を見て解るように(守備の役割を当然こなした上で)どれだけ前線とゴールラインをピストン輸送のような上下移動で攻撃参加出来るかが、サイドバックとしての商品価値が決まる時代になっていった。

サッカー界のトレンドによる役割の変化はFPだけではない。ゴールキーパー(GK)も同様である。ゴールキーパーというのは知っての通り11人の選手の中で唯一ペナルティエリア内のみボールを手で扱うことが許されるポジションである。

その為練習もFPの練習とは別にやるメニューが用意されているが、GKもFP同様に要求される能力や要素が現代サッカーのトレンドの変化によって変わってきているので、やることも当然変わっていったのである。

それでは現代サッカーにおいてGKがこなすべき役割というのを考えてみたい。<②に続く>