今日のブログのタイトルを見て「何のこっちゃわからん」と思われるかもしれないがまあ読んでいってもらいたい。

ではそのロシアの牛丼をいきたいがこれは何かと言うと、昔(といっても5~6年前だが)ロシアに太いパイプがある某大手ジムにサーシャというボクサーが来日した。

サーシャはプロとしてはパンチ力は乏しいがそれを補って余りある技巧の持ち主で、その左ジャブは長い鞭(むち)をしならせるような伸びるパンチで、受けたボクサーはミミズ腫れになる威力のあるパンチであった。

サーシャはジムが組んだ試合をコツコツとこなし(日本のボクシング界の政治力が効く)軽量級ということもあり、世界ランキングにも名を連ねるようになった。

ボクシング界ではよく「サバイバルマッチ」といって強豪同士の潰し合い(壊し合い?)のような試合を組むことがあるが(こういう試合のチケットは売れるが選手が異常に消耗するのでそんなに組めない)、このサバイバルマッチで同じ技巧派の元日本王者とサーシャは対戦した。

サーシャはこの国内屈指の技巧派対決に完勝し、メジャータイトルに大きく前進した。

この時戦って敗れた元日本王者が控え室で「はやい(速いスピード)、うまい(技巧派のジャブ)、つよい(ボクサーとしての総合力)。サーシャは牛丼みたいだ」とサーシャの特性を一言で表現していた。<後編に続く>