<前編からの続き>以前にも筆者はブログでスポーツ選手にとって休養というのが練習や試合と同じぐらい重要なものというのは再三説明してきたが、今のサッカービジネスというのは環境が激変していて、その急激な変化にサッカービジネスの商品である選手の肉体というのが犠牲になっているのである。
以前代表GKの川島永嗣が2011年のアジアカップの後に塀内夏子と対談で、その時の現状に対して「(Jリーグ→W杯南アフリカ大会→ベルギー移籍→アジアカップという流れが)肉体的にも精神的にも疲れが溜まってキツかった」と言っていたが、この川島の状況が現代のサッカービジネスが内包する大きな矛盾なのである。
サッカービジネスというと口当たりがよくて楽しい世界のように聞こえるが、実際は非常に利ざや(利益率)の低い厳しいビジネスである。サッカー選手というのは週末の試合の為に1週間かけて準備しなければならず(プロ野球の先発ローテーション投手と同じ)、肉体派エリートが1週間かけて準備した濃縮されたエネルギーをピッチ上で90分間だけ解放するのがサッカービジネスというのである。
しかし現代のプロサッカービジネスというのは「試合を沢山組めば儲かる」という明らかに興行面にシフトしたビジネスモデルであり、結果的に選手の健康よりも利益を重視したシステムというのが才能あるアスリートの故障に繋がり、選手の使い捨てを助長させるのである。
Jリーグでも昔アビスパ福岡のピッコリ監督がナビスコ杯でレギュラーを休ませる為に11人中10人が控えを出したことが物議を醸したが、Jでも代表でも目先の利益に目が眩んだ(くらんだ)システムというのがサッカーという市場を結果的に先細りに繋がることをJFAの人間は自覚した方が良い。
以前代表GKの川島永嗣が2011年のアジアカップの後に塀内夏子と対談で、その時の現状に対して「(Jリーグ→W杯南アフリカ大会→ベルギー移籍→アジアカップという流れが)肉体的にも精神的にも疲れが溜まってキツかった」と言っていたが、この川島の状況が現代のサッカービジネスが内包する大きな矛盾なのである。
サッカービジネスというと口当たりがよくて楽しい世界のように聞こえるが、実際は非常に利ざや(利益率)の低い厳しいビジネスである。サッカー選手というのは週末の試合の為に1週間かけて準備しなければならず(プロ野球の先発ローテーション投手と同じ)、肉体派エリートが1週間かけて準備した濃縮されたエネルギーをピッチ上で90分間だけ解放するのがサッカービジネスというのである。
しかし現代のプロサッカービジネスというのは「試合を沢山組めば儲かる」という明らかに興行面にシフトしたビジネスモデルであり、結果的に選手の健康よりも利益を重視したシステムというのが才能あるアスリートの故障に繋がり、選手の使い捨てを助長させるのである。
Jリーグでも昔アビスパ福岡のピッコリ監督がナビスコ杯でレギュラーを休ませる為に11人中10人が控えを出したことが物議を醸したが、Jでも代表でも目先の利益に目が眩んだ(くらんだ)システムというのがサッカーという市場を結果的に先細りに繋がることをJFAの人間は自覚した方が良い。