筆者(独眼鉄)も今までスポーツに関わる様々なことを書いてきたが、今回はスポーツ選手の移動について書いてみようと思う。

さて一口に移動といっても色々ある。まず野球から考えてみたいが、アメリカのメジャーとマイナーでは日本とは比較にならないくらいの格差があるというのが筆者のブログでよくわかると思うが、メジャーの選手は試合の移動はチャーター機で移動できるのに対し、マイナーの選手はバス移動が原則である。このバス移動もAAA(日本でいう二軍)ならバス二台で移動。AA(三軍)ならバス一台で移動が多い。

その為日本のプロ野球でグリーン車で移動していた選手が、アメリカでマイナー契約するとこういう面でもキツいというのはよく聞く。

またこのバス移動というのも、バスの車内にはトイレもあってホームグラウンドのある街からアウェイの街まで半日ノンストップでの移動もする。そして車内泊も当然あり、バスの席を2つ分確保できなかった選手はバス内の中央の細い通路で寝るといい「ここの方が逆に落ち着く(日本人マイナー経験者)」という過酷な環境なのである。日本球界から離れてアメリカに挑戦するにはこういう環境とも戦わなくてはならない。

その一方で同じ野球でも審判も移動しなければならない。マイナーリーグの審判というのは、AAAからは移動距離が長いので航空券が支給されるが、AA以下は二人一組(三人制の場合なら三人)で行動する審判のどちらかの車で移動するのが普通で、シーズン中にリーグ内の球場を車移動してガソリン代も支給されるのである。<後編に続く>