唐突だが筆者(独眼鉄)が好きなマンガに「ANGEL VOICE」(古谷野孝雄・秋田書店・2007~2014)という高校サッカーマンガがある。不良の巣窟であった習志野市立蘭山高校サッカー部を再生させて、強豪ひしめく千葉県大会でベスト4を目指すというマンガである。
このマンガは世間的には無名なのだがサッカーのテクニック論や高校サッカー部のマネジメントの難しさ、もっと言えば人間の弱い心を表現するのに長けていた名作である。昨年(2014年)11月に円満に連載が終了したが、サッカーに興味ある人がスポーツのマネジメントを知るには、読んで損はないマンガなので是非御一読してもらいたい。
そんなANGEL VOICEだが(多少ネタバレで申し訳ないが)、不良だった生徒が真面目にサッカーに打ち込み千葉県内でも徐々に頭角を表してきたが、冬の新人戦でチームの主将が試合中に倒れて尋常じゃない痛がり方をする。試合後病院に行ったら疲労骨折で全治2ヶ月と診断された。
この後が凄く印象的であったが部員に疲労骨折があったことが発覚すると、サッカー部の監督が(チームの練習をよく見る)監督の恩師に「疲労骨折は100%指導者の責任だ!」と叱責され、学校の教頭からも「(監督は)指導者失格です!!若く情熱的な指導者ほど選手に無理な練習をさせて、疲労骨折を誘発するんです!!」と厳しい言葉を突き付けられるシーンがあった。
このマンガを読んでハッとさせられた。それまで日本のスポーツマンガの世界も実際のスポーツの世界も「疲労骨折=一生懸命練習して真面目でいいこと」と捉える節があったがあったが、それは大間違いもいいことであった。<後編に続く>
このマンガは世間的には無名なのだがサッカーのテクニック論や高校サッカー部のマネジメントの難しさ、もっと言えば人間の弱い心を表現するのに長けていた名作である。昨年(2014年)11月に円満に連載が終了したが、サッカーに興味ある人がスポーツのマネジメントを知るには、読んで損はないマンガなので是非御一読してもらいたい。
そんなANGEL VOICEだが(多少ネタバレで申し訳ないが)、不良だった生徒が真面目にサッカーに打ち込み千葉県内でも徐々に頭角を表してきたが、冬の新人戦でチームの主将が試合中に倒れて尋常じゃない痛がり方をする。試合後病院に行ったら疲労骨折で全治2ヶ月と診断された。
この後が凄く印象的であったが部員に疲労骨折があったことが発覚すると、サッカー部の監督が(チームの練習をよく見る)監督の恩師に「疲労骨折は100%指導者の責任だ!」と叱責され、学校の教頭からも「(監督は)指導者失格です!!若く情熱的な指導者ほど選手に無理な練習をさせて、疲労骨折を誘発するんです!!」と厳しい言葉を突き付けられるシーンがあった。
このマンガを読んでハッとさせられた。それまで日本のスポーツマンガの世界も実際のスポーツの世界も「疲労骨折=一生懸命練習して真面目でいいこと」と捉える節があったがあったが、それは大間違いもいいことであった。<後編に続く>