さてさて2015年も正月休みも終わりサッカー界はいきなりアジアカップが始まる訳だが、サッカーの世界というのは知っている人も多いだろうが、国や地域によってシーズンが違う。いわゆるイングランドやスペイン・フランス・イタリアといった西ヨーロッパの各国は秋に始まり、冬に試合が佳境に入り春にシーズンが終わる「秋春制」なのに対し、Jリーグや韓国のKリーグ・ブラジルや旧ユーゴスラビアや東ヨーロッパの各国は来年春に始まり、夏に佳境を迎え晩秋にシーズンが終わる「春夏制」を採用していて、いわば世界のサッカー界はダブルスタンダードの状態なのである。
そんなサッカー界で日本は、元々学校の始業もスポーツも春に始まる伝統からかJリーグ発足から春夏制を採用し、それが20年以上つづき幾多のドラマを生み、歴史を紡い(つむい)できた。
しかしそうして国内にサッカーに対する知識が出てくると、ここ数年言われているのが「秋春制」への移行の話である。
秋春制導入の話は、元日本代表の城彰二やほかのサッカー有識者ら多くの関係者から、根強い待望論が繰り返し言われていることである。
しかし秋春制で言われているのは札幌や山形・仙台・松本といった寒冷地のクラブの問題もよく言われている。
しかしそれとは別に先日のNumberで川崎フロンターレのグラウンドキーパーの人がこう言っていた。
「1月から2月にかけては、芝の色は落ちるし、クッション性も落ちてピッチは硬くなる。冬もオンシーズンということになると、スタジアムにしても練習場にしても、現在のクオリティを維持するのはかなり難しい。芝のことだけいえば、日本の気候では秋春制は無理があると思います」(Number859号・2014年9月4日号より抜粋)とあった。
よくよく考えてみると分かる話かもしれないが、ヨーロッパの夏(冬)と日本の夏(冬)というのはそれぞれ違うし、違っていて当たり前なのである。<後編に続く>
そんなサッカー界で日本は、元々学校の始業もスポーツも春に始まる伝統からかJリーグ発足から春夏制を採用し、それが20年以上つづき幾多のドラマを生み、歴史を紡い(つむい)できた。
しかしそうして国内にサッカーに対する知識が出てくると、ここ数年言われているのが「秋春制」への移行の話である。
秋春制導入の話は、元日本代表の城彰二やほかのサッカー有識者ら多くの関係者から、根強い待望論が繰り返し言われていることである。
しかし秋春制で言われているのは札幌や山形・仙台・松本といった寒冷地のクラブの問題もよく言われている。
しかしそれとは別に先日のNumberで川崎フロンターレのグラウンドキーパーの人がこう言っていた。
「1月から2月にかけては、芝の色は落ちるし、クッション性も落ちてピッチは硬くなる。冬もオンシーズンということになると、スタジアムにしても練習場にしても、現在のクオリティを維持するのはかなり難しい。芝のことだけいえば、日本の気候では秋春制は無理があると思います」(Number859号・2014年9月4日号より抜粋)とあった。
よくよく考えてみると分かる話かもしれないが、ヨーロッパの夏(冬)と日本の夏(冬)というのはそれぞれ違うし、違っていて当たり前なのである。<後編に続く>