このブログのコアな読者なら解ると思うが、筆者(独眼鉄)はボクシングをやっていた。その前は柔道もやっていて格闘技の世界で全く凄くも偉くもならずに、末席を20年以上汚しているのである。
筆者は格闘技の世界で才能はなかったが、その才能の真贋の見分け方は多少は解るようになった。
その中の一つに強さの質というモノがある。昔筆者が若い頃はめちゃくちゃ体を鍛えてマッチョな筋肉を作ればチャンピオンになれると思いこんでいた。
しかしボクシングの世界に入ってそれが間違いだったことに気付いた。ボクサーという人種はプロ野球やJリーグの入団選手の経歴と異なり、京大卒の医者やテレビ局のプロデューサーから最終学歴が「千住○×」(○×内は暴走族の名前)という奴や元ヤクザまである意味ナンデモありの世界である。
その中で自衛隊の駐屯地所属のボクサーも何人かいた。普通に考えれば体を鍛えまくっているので、国内王者くらいにはなれると思うかもしれないが彼らは日本ランキングのどん尻に入るのが精一杯で、戦績も勝ったり負けたりと冴えないモノであった(それでもプロでやれてるだけ凄いのだが)。
筆者は彼らを見て不思議で仕方なかった。なぜあれだけ体を鍛えている自衛官がチャンピオンになれないのか?
これに関連することが他にもあって数年前のニューイヤー駅伝(実業団)で自衛隊の某駐屯地のチームが繰り上げスタートをしていて、筆者は「優勝しろとは言わないが、あれだけ鍛えた自衛官達がなぜ繰り上げスタートなんだ?中堅レベルでもないの?」と不思議で仕方なかった。
結局スポーツというのは体を闇雲に鍛えれば勝てるモノではないのである。勿論日本には自衛隊体育学校という組織があって(自殺したマラソンの円谷のいたところ)、そこにはアマチュアボクシングや柔剣道・アマレスなど格闘技でのトレーニングのエリートが鍛えている虎の穴みたいな学校もある。自衛隊ボクサーもそこの出身のボクサーは(ロンドン五輪ボクシング銅メダルの)清水聡のように強豪はいる。余談だが徴兵制の韓国でもサッカーや野球の練習を徴兵中の訓練として活動する陸軍特殊部隊の尚武(サンム)という組織があり、国内のスポーツエリートが集まるチームになっている。
ただ普通の駐屯地の選手はなぜか平凡な選手になってしまうのが不思議であった。おそらく同じ強さでも強さの質が違うのである。
ボクシングならボクサー(格闘家)は試合の時しっかり準備されたリングのマットの上でフットワークを活かして戦い、こういう「土俵」なら格闘家が圧倒的に有利である。
しかし戦う場所が白兵戦で、足場が沼地や砂浜のような緩い(フットワークが機能しない足が踏ん張れないような)ところなら自衛官(いわば軍人)の方が強いのである。
他にもボクシングのタイトルマッチなら3分×12=36分だけ戦えばいいし間にインターバル(1分間の休憩)もあるが、自衛官の土俵である白兵戦の場合は20時間山を歩いた後(しかも飲まず食わずで)に敵兵と戦うのである。いわば戦う条件が違うのである。
よく格闘家の世界最強は誰かという問いに対し格闘家ライターは「戦う条件によってどうとでも変わる」と言うが、兵士と格闘家がどちらが強いのかというのも結局は条件次第のようである。
筆者は格闘技の世界で才能はなかったが、その才能の真贋の見分け方は多少は解るようになった。
その中の一つに強さの質というモノがある。昔筆者が若い頃はめちゃくちゃ体を鍛えてマッチョな筋肉を作ればチャンピオンになれると思いこんでいた。
しかしボクシングの世界に入ってそれが間違いだったことに気付いた。ボクサーという人種はプロ野球やJリーグの入団選手の経歴と異なり、京大卒の医者やテレビ局のプロデューサーから最終学歴が「千住○×」(○×内は暴走族の名前)という奴や元ヤクザまである意味ナンデモありの世界である。
その中で自衛隊の駐屯地所属のボクサーも何人かいた。普通に考えれば体を鍛えまくっているので、国内王者くらいにはなれると思うかもしれないが彼らは日本ランキングのどん尻に入るのが精一杯で、戦績も勝ったり負けたりと冴えないモノであった(それでもプロでやれてるだけ凄いのだが)。
筆者は彼らを見て不思議で仕方なかった。なぜあれだけ体を鍛えている自衛官がチャンピオンになれないのか?
これに関連することが他にもあって数年前のニューイヤー駅伝(実業団)で自衛隊の某駐屯地のチームが繰り上げスタートをしていて、筆者は「優勝しろとは言わないが、あれだけ鍛えた自衛官達がなぜ繰り上げスタートなんだ?中堅レベルでもないの?」と不思議で仕方なかった。
結局スポーツというのは体を闇雲に鍛えれば勝てるモノではないのである。勿論日本には自衛隊体育学校という組織があって(自殺したマラソンの円谷のいたところ)、そこにはアマチュアボクシングや柔剣道・アマレスなど格闘技でのトレーニングのエリートが鍛えている虎の穴みたいな学校もある。自衛隊ボクサーもそこの出身のボクサーは(ロンドン五輪ボクシング銅メダルの)清水聡のように強豪はいる。余談だが徴兵制の韓国でもサッカーや野球の練習を徴兵中の訓練として活動する陸軍特殊部隊の尚武(サンム)という組織があり、国内のスポーツエリートが集まるチームになっている。
ただ普通の駐屯地の選手はなぜか平凡な選手になってしまうのが不思議であった。おそらく同じ強さでも強さの質が違うのである。
ボクシングならボクサー(格闘家)は試合の時しっかり準備されたリングのマットの上でフットワークを活かして戦い、こういう「土俵」なら格闘家が圧倒的に有利である。
しかし戦う場所が白兵戦で、足場が沼地や砂浜のような緩い(フットワークが機能しない足が踏ん張れないような)ところなら自衛官(いわば軍人)の方が強いのである。
他にもボクシングのタイトルマッチなら3分×12=36分だけ戦えばいいし間にインターバル(1分間の休憩)もあるが、自衛官の土俵である白兵戦の場合は20時間山を歩いた後(しかも飲まず食わずで)に敵兵と戦うのである。いわば戦う条件が違うのである。
よく格闘家の世界最強は誰かという問いに対し格闘家ライターは「戦う条件によってどうとでも変わる」と言うが、兵士と格闘家がどちらが強いのかというのも結局は条件次第のようである。