先月シンガポールでサッカーの国際Aマッチで日本対ブラジル戦が行われた。結果は周知の通りネイマール率いるセレソンが日本代表をそのネイマールの自身初となる4ゴール(!)でフルボッコにして、アジアと南米との実力差というのをまざまざと見せつけられる結果となった。
さて今回のブログの本題はそこではなくスタジアムの芝である。シンガポールの国立競技場であるナショナルスタジアムの芝の状態があまりに酷いコンディションであった。Jだと以前大分トリニータの大分銀行ドームが一時期、クラブが多額の負債を抱えてリーグから融資を受けていた時期に、クラブがスタジアムの芝の管理にまで予算が回らなくなり荒れたピッチコンディションのままで試合をしていた時期があったが、それは非常事態だったからそういう状態だったのであって、シンガポールのスタジアムは国内で一番の規模のスタジアムなのにあのピッチコンディションだったというのは(あまり自分ごときが上から目線で言いたくはないのだが)、シンガポールはまだサッカー後進国なのだと痛感した。
しかし日本も偉そうなことは言えない(俺って何様?)。昔日本のサッカーがプロ化する前の1980年代に国立競技場の芝を管理する仕事をしていた人が、あるヨーロッパ人に「日本は世界第2位(当時)の経済大国なのに、なんで首都にある国内で一番のスタジアムの芝があんなに荒れ放題なのか?」と言われて何も言い返せなかったという話があったが、日本も昔は芝の管理ができなかったのである。
サッカーの芝で時代を感じるのはサッカー漫画を読む時である。80年代後半~90年代前半の日本サッカー界夜明け前の先駆的リアル高校サッカー漫画「オフサイド」(塀内夏子・講談社)で主人公のチームである私立川崎高校の選手達が、冬の選手権でつぎはぎだらけの国立競技場の芝のピッチでサッカーができることに感動している中で、対戦相手の高校の海外からの留学生選手が「ここの芝は酷い芝だ」と呆れるシーンがあったのを思い出す。昔は冬の選手権で決勝戦まで行かないと芝のピッチでサッカーできなかったのである(それ以外は全て土のグラウンドで試合していた)。
しかし今月(2014年11月)連載が終了した高校サッカー漫画の隠れた名作「ANGEL VOICE」で主人公達が千葉県大会予選を勝ち上がっていくと、地方のスタジアムでももう既に芝のスタジアムで試合ができるのである(しかも昔の国立のようなつぎはぎの芝ではなくちゃんと管理された芝!)。
昔は全国大会のファイナリストにならないと踏めなかった芝のピッチが今では県予選の上位で踏めるのである。
話は戻るがシンガポールも一人当たりのGDPで日本を超えたと言うが、サッカー文化という意味ではまだ途上国である。日本は世界第2位の経済大国からは滑り落ちたが、この25年程でサッカー文化がかなり発展した(もちろんここで満足してはいけないが)。スタジアムの芝を見てサッカー文化の普及の度合いが分かるのである。
さて今回のブログの本題はそこではなくスタジアムの芝である。シンガポールの国立競技場であるナショナルスタジアムの芝の状態があまりに酷いコンディションであった。Jだと以前大分トリニータの大分銀行ドームが一時期、クラブが多額の負債を抱えてリーグから融資を受けていた時期に、クラブがスタジアムの芝の管理にまで予算が回らなくなり荒れたピッチコンディションのままで試合をしていた時期があったが、それは非常事態だったからそういう状態だったのであって、シンガポールのスタジアムは国内で一番の規模のスタジアムなのにあのピッチコンディションだったというのは(あまり自分ごときが上から目線で言いたくはないのだが)、シンガポールはまだサッカー後進国なのだと痛感した。
しかし日本も偉そうなことは言えない(俺って何様?)。昔日本のサッカーがプロ化する前の1980年代に国立競技場の芝を管理する仕事をしていた人が、あるヨーロッパ人に「日本は世界第2位(当時)の経済大国なのに、なんで首都にある国内で一番のスタジアムの芝があんなに荒れ放題なのか?」と言われて何も言い返せなかったという話があったが、日本も昔は芝の管理ができなかったのである。
サッカーの芝で時代を感じるのはサッカー漫画を読む時である。80年代後半~90年代前半の日本サッカー界夜明け前の先駆的リアル高校サッカー漫画「オフサイド」(塀内夏子・講談社)で主人公のチームである私立川崎高校の選手達が、冬の選手権でつぎはぎだらけの国立競技場の芝のピッチでサッカーができることに感動している中で、対戦相手の高校の海外からの留学生選手が「ここの芝は酷い芝だ」と呆れるシーンがあったのを思い出す。昔は冬の選手権で決勝戦まで行かないと芝のピッチでサッカーできなかったのである(それ以外は全て土のグラウンドで試合していた)。
しかし今月(2014年11月)連載が終了した高校サッカー漫画の隠れた名作「ANGEL VOICE」で主人公達が千葉県大会予選を勝ち上がっていくと、地方のスタジアムでももう既に芝のスタジアムで試合ができるのである(しかも昔の国立のようなつぎはぎの芝ではなくちゃんと管理された芝!)。
昔は全国大会のファイナリストにならないと踏めなかった芝のピッチが今では県予選の上位で踏めるのである。
話は戻るがシンガポールも一人当たりのGDPで日本を超えたと言うが、サッカー文化という意味ではまだ途上国である。日本は世界第2位の経済大国からは滑り落ちたが、この25年程でサッカー文化がかなり発展した(もちろんここで満足してはいけないが)。スタジアムの芝を見てサッカー文化の普及の度合いが分かるのである。